HPMCP®
HPMCP®(ヒプロメロースフタル酸エステル)
<ヒプロメロースフタル酸エステルの旧局方名:ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート>
HPMCP®(ヒプロメロースフタル酸エステル) は、安定性の高い腸溶性コーティング剤として1971年に販売を開始して以来、その優れた特性を多くの製剤技術者の方々に認めていただき、日本国内では日本薬局方品として、海外ではNF品、EP品として広く使用されています。
本品は、フタリル基の置換度によりpH 5から5.5の範囲で溶解します。溶解pHの異なる2品種、HP-55(置換度タイプ200731)とHP-50(置換度タイプ220824)があります。製剤の特性に合わせてご検討ください。
HPMCP® 腸溶性コーティング剤 (溶剤系コーティング)
(日本薬局方 ヒプロメロースフタル酸エステル)
品種 | 置換度タイプ | pH 溶解性 | 表示粘度 (mPa・s)* | |
---|---|---|---|---|
HPMCP® | 50 | 220824 | ≧5.0 | 55 |
55 | 200731 | ≧5.5 | 40 | |
55S | 170 |
注)* 20 ℃におけるメタノール/ジクロロメタン混液(1:1)の10 %溶液粘度(日本薬局方)。